アプリUI/UXの意匠登録戦略

 アプリのUI/UXは、意匠登録で保護することができます。ここでは、有名アメリカ企業の知財戦略(意匠戦略)についてご紹介します。

Google(グーグル)社の意匠登録

意匠登録第1623178号

【意匠に係る物品の説明】本物品は、チャット機能付き電子計算機である。チャット機能は、複数の画面から構成される。正面図の表示部に表されたアイコンをタッチ等により選択すると、現在表示されている画面から別の画面へと遷移する。

意匠登録第1623178号

 意匠に係る物品の説明には、「チャット機能」と記載されているため、このような機能と、アプリのアイコンデザインについて、意匠で保護している。

 権利範囲としては、単にアイコンそのものに効力が及ぶのではなく、機能(チャット機能)の共通や、 電子計算機の範囲内に収まる物品(主としてスマホを想定していると思われる) 。

 アプリのアイコンデザインの良し悪しによって、ダウンロード数に影響があると言われおりますので、模倣から保護するために有効です。

意匠登録第1621588号

【意匠に係る物品の説明】本物品はメッセージ通信機能を有する携帯情報端末である。表示画面に表された画像は、当該機能を発揮できる状態にする操作を行うためのものであって、メッセージの入力・編集・表示ならびに文字装飾等の操作に関するものである。表示画面における各部の名称を示す参考図に示すように、作成中のメッセージは入力表示欄に表示され、スライドバー上の表現力インジケーターを上下にスライドさせることにより、メッセージの文字サイズを変更したり、文字装飾を施したりすることができる。 

 本件意匠は「メッセージ通信機能」を有する形態情報端末を保護しています。主として、スマホのチャット画面の機能デザイン(UI/UX)を保護していると思われます。

 上記画像において、実線部分が権利を要求している部分です。アイコンの例とは異なり、入力表示欄とスライドバーと表現かインジケーターとのデザイン上の関係性や、個々の機能などを保護することにより、ユーザが操作しやすいように工夫されていると思われます。それを意匠で保護しています。

 この点は特許でも保護できます。当事務所では、どちらで保護するか、どちらが権利取得しやすいか、権利範囲が広いか、知財ミックスの視点でアドバイスします。